自動ドアの仕組み
自動ドアとは
物や人の接近を感知して、モーターの力でドアを開け、再び閉める動きを自動的に安全を確認した後で行うドアです。
主に弊社では、建物の廊下や入口に設置する、人や、人が運搬する荷物が通れる大きさの自動ドアを取り扱っております。
ここでは、どのような仕組みで自動ドアが動作しているのかをご紹介いたします。
エンジン
自動ドアの心臓と頭脳
エンジンとは、自動ドアの核となる部分です。頭脳であるコントローラー(制御装置)、ドアが走行するレールとプーリー、動力となるモーターとベルトから構成され、全てがドアの上部にあるケースに格納されています。
モーター
開閉の動力となる部品です。
危険な場合はピタリと止めたり、重いドアをスムーズに開けたりするだけのパワーと反応速度を持ち合わせています。
センサーが何も検知していなくても、モーターに負荷がかかると「何かを挟んだ」と判断したコントローラーがドアの動きを停止します。
コントローラー
自動ドアの頭脳です。抵抗を検知し安全確保動作を行う装置です。コントローラーはドアの移動距離を記憶しており、開閉時も安全確保ができるよう、「はじめ ・ 途中 ・ 終わり」でモーターの速度を微調整しています。
またモーターやセンサーが危険を察知したときは、ただちにドアを開きます。
ベルト
ゴムや樹脂、金属線などをサンドイッチのように挟んで構成されており、簡単には切れません。
ドアにモーターの回転を伝える働きをしています。
レール
吊下式のモノレールのように、ドア本体がレールにぶら下がった状態で動いています。
エンジンを格納するケースの一部が、このレールの役割を担っています。
戸車(とぐるま)
タイヤに当たる、ドアがレールを走る為の部品です。戸車の下部にはドア本体が吊り下げられ、上部はベルトに連結されています。
非常に硬い樹脂で作られていて、スムーズな動作にはかかせない部品です。
しかし、5年、10年と使用し続けると割れや劣化が発生しやすくなります。
センサー
センサー
自動ドアの目となり、人の接近を感知するのがセンサーです。光軸に物体が侵入する光線を自ら出し床からの反射を読み込むことで、検知信号を出すものが主流で、天井やサッシの上部等、ドアの上から周囲を見張っています。
センサーが通行を検知すると、コントローラーがドアを開閉します。ドアの周辺で立ち止まったとしても、センサーが見張り続けているので、検知されている間はドアが閉まってくることはありません。
タッチスイッチ
人が押した場合のみドアを開けるスイッチです。工場内や周囲の人通りが多い場所など、不要な開閉を防ぐ際に使用します。
ドアの開閉時の安全確保のため、概ねセンサーと併用されることとなります。この場合、センサーはドアを開けず、タッチスイッチによってドアが開閉する間のみ安全確保の為に作動します(開時作動)。
工場などでは、金属の接近を検出できるマイクロウェーブ式のセンサーや、天井から下がった紐を引くプルスイッチを導入される事例もございます。
両引・片引
2枚のドアが左右に開くものを「両引(りょうびき)」、1枚のドアが一方向に開くものを「片引(かたびき)」といいます。
両引ドア・片引ドア、どちらもエンジンは1つです。
張られたベルトは、モーターが回ると上下逆方向に進みますが、左右のドアをそれぞれに固定することで、鏡のように同じ動きをさせることが出来ます。
「ダブルスライド」という、2枚のドアが重なりながら一方向に開く形式も承っております。
ガイドレール
ドアの最下部にある溝です。
ガイドレール内に、ドアの下に付いている「振止め(ふれどめ)」と呼ばれるパーツが入っており、軌道の外に飛び出たりドアが外れたりしないように押さえています。
ゴミが溜まると、振止めが破損し開閉の抵抗となり様々な不具合が発生いたします。
補助光線
センサーがドア自身の動きを検知してしまわないように、センサーの検出範囲からドアの軌道付近は外れています。この僅かな隙間の安全を確保するのが補助光線になります。
自動ドアのサッシを見ると、腰から膝のあたりに左右ペアで黒色のレンズのようなものが付いています。これが補助光線です。
補助光線は、光線(赤外線)を「発する側」と「受ける側」でペアになっています。コントローラーは、ペアの間の光線が遮られると、ドアの軌道に何かがあると判断し、閉じる動作から開く動作に反転します。
錠前・電気錠
【錠】
物理的に錠をかけることで、通常のドアと同様、電源のON/OFFに関わらず施錠することができます。
【電気錠】
指定した時刻になると鍵が物理的にかかる仕組みです。
【その他】
マンションの入口のようなテンキースイッチや、暗証番号を入力するものにも対応可能です。
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